毎コン全国大会 NHK・FMでオンエア 

1月2日(月)15:00よりNHK・FMで、05年・第59回全日本学生音楽コンクール全国大会の模様が放送されます。

例年、放送時間の関係で、1位以外の出場者の演奏は部分的にしか放送されませんが、本番の臨場感あふれる演奏を耳にできるチャンスです。

どうぞお聞き逃しなく。

毎コン東京大会CD発売 

毎コン東京大会の本選入賞者の演奏を録音したCDが、以下のショッピングサイトで発売開始されました。

「毎日プレミアムモール」

ヴァイオリン部門とピアノ部門で、各2枚組。小学〜高校部門の1位〜3位の方の演奏が収録されています。

ヴァイオリン部門は、今年の本選会の人気ぶり(前売りチケットが全部門中で唯一完売)を配慮してか、小学生の部のみ奨励賞の方の演奏まで入っています。

ヴァイオリン部門全国大会は小・中・高とも東京勢が制しましたから、全国1位の方の演奏がCDで聴けることになります。

「バレエの情景」はおけいこヴァイオリニスト「はりきり系」のテンションが高い名曲。これから発表会などで弾かれる方も多いのではないでしょうか。

小学生段階での最高レベルの演奏を耳にするチャンスです。

第59回学生音コン全国大会 

第59回毎コン(全日本学生音楽コンクール)全国大会が終了しました。

ヴァイオリン部門は、小・中・高とも東京勢が制しました。小学生の部は2003年までは関西勢が4連覇。今年と去年は東京勢が雪辱を果たしたことになります。

ピアノ部門は、小・中が九州勢、高が関西勢。小学生の部1位の小林さんは小4で全国1位。ピティナでもJr.G級の金賞を獲得しています。まさに驚嘆すべき俊英の今後の活躍が楽しみです。

そして今年の毎コン、最大の話題であるフルート高校部門の上野星矢さん。

やはり、やってくれました。昨年の中学生の部全国1位に続いての2連覇達成です。

みなさんおめでとうございます。

今年の毎コンは入賞者発表演奏会を残すのみとなりました。来年の節目となる60回大会。4月の課題曲発表に向けて、基礎力を究める静かな冬の闘いが、また開始されていきます。

審査員の弟子は不利?−毎コン(学生音コン) 

今年の毎コン東京大会のヴァイオリン部門の審査員は9名です。

9名のうち、最高点と最低点をそれぞれ1名分ずつカットする場合、コンテスタントの評価は、審査員7名の合計点で決まってくることになります。

「最高点と最低点をそれぞれ1名分ずつカット」というのは要項に明言されていません。しかしながら、平均点ではなく、合計点の結果で争われる以上、7名分の点数が足し込まれないと、比較ができないことになります。

例えば、最高点の25点を2名がつけたとしても、カットするのは1名分の25点のみのはずです。

さて、A・Bのふたりのコンテスタントの採点結果がたまたま同じだった場合、どうなるでしょうか。

単純化するために、9名の審査員が25点から17点まで、以下のきれいな分布で採点したとします。

25点、24点、23点、22点・・・・17点。

A・Bのうち、Bがある審査員の弟子で、この審査員がBの審査からはずれるとしましょう。

Aの得点は、最高25点と最低17点をカットしますから、

24+23+22+・・・・+18=147点

さて、Bの得点はどうなるでしょうか。

この場合は、ある条件が必要です。それは、

○1名の審査員が審査をはずれるのだから、残り8名。そこから1名分の点数をカットしなければならないが、それは最高点か最低点かのどちらか。

ということです。

前述したように結果は7名分の合計点で競われますから、カットする1名分は、最高点か最低点か、どちらかにしておかなければならないということです。

もし、残り8名から最低点をカットした場合、Bの点数は、

○はずれる審査員以外が、24点、23点・・・17点とつけている場合

最低点の17点をカットして、24+23+22+・・・+18=147点

○はずれる審査員以外が、25点、23点・・・17点とつけている場合

最低点の17点をカットして、25+23+22+・・・+18=148点

○はずれる審査員以外が、25点、24点、22点・・・17点の場合

最低点の17点をカットして、25+24+22+・・・+18=149点

以上のように審査員の弟子Bが有利となります。

一方、もし、最高点をカットした場合、Bの点数は、

○はずれる審査員以外が、24点、23点・・・17点とつけている場合

最高点の24点をカットして、23+22+21+・・・+17=140点

○はずれる審査員以外が、25点、23点・・・17点とつけている場合

最高点の25点をカットして、23+22+21+・・・+17=140点

○はずれる審査員以外が、25点、24点、22点・・・17点の場合

最高点の25点をカットして、24+22+21+・・・+17=141点

○はずれる審査員以外が、25点、24点、23点、21点・・・17点

最高点の25点をカットして、24+23+21+・・・+17=142点

この場合は、審査員の弟子Bは不利となります。

一体どちらの条件で合算しているのでしょうか。

あるいは別の計算方法があるのでしょうか。

いずれにしても、審査員の弟子に有利となる計算方法は採用しにくいと思われます。

「どんぐりの背比べレベルで入賞しても、何もいいことはない。

 かえって変なプライドができて、ダメになるのは目に見えている。

 落ちて何かを得るか。

 圧倒的に勝つか。

 コンクールはそのどちらかだ。

 いずれにしても、コンクール後が大切。

 めげず、おごらず、ひたすら我慢強く努力あるのみ。

 そう、

 コンクールはコンクラーベ。


女王や魔王のお言葉が聞こえてきそうです。

審査は厳正かつ公平−「毎コン」記事より 

11月26日から始まる第59回毎コン(全日本学生音楽コンクール)全国大会の紹介記事が毎日新聞に掲載されました。

その記事の中で、毎コンの審査に関して、以下のような記述があります。

(1)各審査員の採点結果は、全審査員の前で公表される。

(2)審査の内規として、弟子や教え子が出場する場合は、審査員を辞退する。

以上(1)(2)より、毎コンの審査は厳正かつ公平である、という結論です。

毎コンの要項に、今年始めて審査方法に関する記述が登場したことは、すでにこのブログでも指摘しました。(最高点と最低点をカットした合計点で順位をつける、という方法です。)

これと同様の文脈に、今回の記事もあるように思えます。

あえて「審査は厳正かつ公平」と公式に表明しなければならない状況があることを、毎コン主催者側が強く認識していると読めなくもありません。

今年も、予選・本選の直後は、各掲示版で審査結果に関する意見・噂がさかんに飛びかいました。

それにしても、(2)は少々、疑問です。

この記述が全国大会に関するものだけとは思えないのですが、仮に予選や本選でも、弟子が出場する場合は審査員を辞退するということが真実ならば、毎年常勤の審査員の門下からは、このコンクールには出場できないということになってしまいます。

ウェッブ上の公開情報で調べてみても、実際には、出場している方はいます。

あるいは、これは、その弟子の「審査を辞退する」ということなのかもしれません。

かつて、日本音コンのヴァイオリン部門で、ファイナルに出場する人が、すべて江藤門下か海野門下のどちらかで、結局、ファイナルの審査をこの両巨頭が辞退したということがあったようです。

さて、ある審査員が弟子の審査を辞退した場合、弟子にとっては有利でしょうか、不利でしょうか。

次回はこの点を少しシュミレートしてみましょう。

第59回毎コン東京大会−驚異の3連覇! フルート・上野星矢さん 

第59回毎コン(全日本学生音楽コンクール)は、各大会本選が終了。11月26日・27日の全国大会を残すのみとなりました。(26日:ヴァイオリン・声楽。27日:ピアノ・フルート)

今年の毎コン東京大会は、フルート部門で、毎コン史上初と思われる、実に驚くべき結果が出ました。

フルート部門高校生の部で1位となった上野星矢さんは、東京大会フルート部門で、実に3年連続の1位を獲得。

3連覇達成となったのです。

上野さんは12歳でフルートを始めたそうですが、毎コンの受賞歴は以下の通りです。

中1で、2002年第56回東京大会 中学生の部 奨励賞
中2で、2003年第57回東京大会 中学生の部 1位
中3で、2004年第58回東京大会 中学生の部 1位(全国大会 1位)
高1で、2005年第59回東京大会 高校生の部 1位

2位〜奨励賞を受賞した翌年に、1位をめざしてトライし、目標通り1位を獲得するというコンテスタントは、過去、各部門で何人かいらっしゃいます。ヴァイオリンで言えば、千住真理子さん(東京大会2位→翌年全国1位)がそうですね。

また、例えば、東京大会の小学生部門で1位を獲得したものの、全国大会1位を逃し、中学生部門で全国1位を獲得し雪辱を果たした、という例もあります。ヴァイオリンで言えば、諏訪内晶子さんや、最近では日本音コン3位(2年連続)の湯本亜美さんがそうです。

しかし、東京大会・中学生の部で1位を取った翌年に、「全国1位をめざして」、それより下位の順位に甘んじるかもしれない危険を承知で、同じ部門に出場。目標通りに全国1位を獲得する。

さらに、「もう全国1位を取ったのだから、いいでしょ」と通常なら考えてしまう状況なのに、翌年は高校生の部に出場して、またもや東京大会1位を獲得。

今、「全国1位をめざして」とか、「もう全国1位を取ったのだから、いいでしょ」という表現を使いましたが、上野さんの辞書には、「1位」などという語はまったく存在しないのだろうと思います。

いや、順位はおろか、コンクールに出場するのだという特別な気負いが全くなく、自然体で、練習の成果を発表する。

これは推測ですが、コンクールはあくまで練習の成果を披露する場であって、競争の場ではない。そのような観点に立ってコンクールを捉えているとしか思えない、強さと自立性を備えた演奏家ではないかと思います。

もちろん天賦の才と人並みはずれた努力により培われた、圧倒的な技量と音楽性は想像するに難くありませんが、その上に、このような常人では考えられない、次元の異なる地点に、彼が立っていることは間違いありません。

11月27日の毎コン全国大会フルート高校生の部は、要注目です。

仮に上野さんが全国1位を取れなくとも、恐らく、来年の毎コン東京大会では、今度は4連覇達成の期待が高まります。(まさか、今年全国1位でも、来年もまた出る、なんておっしゃらないでしょうね。)

いずれにしても、上野さんの次なるステージが、日本音コンさらには国際コンクールであることは誰の目にも明らかです。

そして、フルートには、もう1人、すでに驚異的な新星が存在していました。

昨年、新潟県長岡高校理数科3年在学中にして、日本音コン・フルート部門1位を獲得。

今春、芸大やその他の音大ではなく、何と慶応大学理工学部に入学した、「理系・高偏差値」フルーティスト、小山裕幾さんです。

小山さんは、フルートの国際コンクールとしては世界的に権威が高く、これまで日本人の優勝者が出ていなかった2005年第6回神戸国際フルートコンクールで堂々1位を獲得しました。

ぜひいつか、この二人の対決、見てみたいですね。(音楽は勝負じゃないって!)

「毎コン」本選東京大会の結果 

本日、21時頃、毎日新聞サイトの「速報」に、ヴァイオリン部門小学生・中学生の部の結果がアップされました。

小学生1位は、昨年奨励賞の小川さん。中学生1位は、昨年3位の福田さんです。おめでとうございます。そして、素晴らしい演奏をありがとうございました。

小学生2位の大野さんは、地元の「新潟県音楽コンクール」で1位となり、9月17日ミューザ川崎シンフォニーホールで、全国の地方新聞社主催コンクール優勝者が集った、「交流のひびき2005 in かわさき」に出演され、その表現力豊かな演奏で観客の皆さんを魅了しました。

今年は小・中ともに、奨励賞が4名も出ています。激戦を物語っていますね。

中学の奨励賞の二瓶さんと青木さんは、3年前の2002年第56回毎コン小学生の2位と3位。まさに、ハイレベル層のコンテスタントの競い合いは、コンスタントに続く、ということですね。

日本音コン、そして国際コンクールヘ。

今回のコンテスタントの皆さんのさらなる飛躍に期待しましょう。

「毎コン」Vn小学生 前売り完売! 

海の向こうのコンクールの日本人コンテスタントの大活躍に刺激されるように、日本国内のコンクールも、秋も深まったというのに、熱い!

第59回「毎コン」(学生音コン)東京大会本選、ヴァイオリン部門小学生の部は、11月3日に開催されますが、今日、毎日新聞に発表された社告では、東京大会全部門の中で唯一、前売りチケットが完売したとのことです。

ピアノ部門の人気のほうが高いと思っていたのですが、ヴァイオリン部門小学生への注目度はそれを上回るものがあるようです。(当日券は恐らくほんの僅かしかないはずです。当日券目当ての方は、入場できない可能性が高いと思われます。)

コンテスタントと同じ門下の方々、来年以降の出場を考える方々、未来の演奏家の演奏を楽しみにされている方々・・・それぞれの思いが、王子ホールを一杯に埋めつくし、未来の彗星の出現を待っている・・・

「毎コン」に注目してきたこのブログにとっても、前売り完売は、本当に喜ばしい事件です。