「全日本学生音楽コンクール」福岡大会会場、北九州市に移転−来年から 

1月5日に行われた「学生音コン」福岡大会の受賞記念演奏会には、昨年を200名以上も上回る総勢800人を超える聴衆が、アクロス福岡に結集したという。

いつも事務局には苦言ばかりを呈するイグラーユから、珍しくその宣伝手法を誉められた福岡大会事務局では、思わぬ「イグラーユ効果」にホクホク顔。さっそく御礼にと、のだめも大好き「博多通りもん」をイグラーユに送ったというのは、もちろん単なる噂に過ぎない。

その福岡大会の会場が、2009年から北九州へと移転することになった。

以下、1月22日付「毎日新聞」西部版・朝刊より引用。

<<全日本学生音楽コンクール(毎日新聞社主催、NHK後援)の福岡大会が09年の63回大会から会場を北九州市八幡東区の市立響ホールに移すことになった。毎日新聞社と北九州市が21日合意した。

 響ホールは93年完成の室内楽専用施設。客席数は720で、音響が優れている。これまでは福岡市博多区のパピヨン24ガスホールが会場となっていた。

 同大会はピアノ、バイオリン、声楽、フルートの4部門に九州・西中国地方の小学4年生以上が参加。全国大会出場者を決める。

 淵上忠之・毎日新聞西部本社代表が市役所で北橋健治市長にあいさつ。北橋市長は「権威のあるコンクールが本市で開かれることは大変ありがたい。市としても応援したい」と話した。>>

響ホールは残響時間1.8秒(満席時)

同地区大会におけるコンテスタントの「憧れの舞台」となるであろう。

私たちがコンクールを聴く時に、心に留めなければならない事 

「学生音コン」東京大会では、「演奏が始まると、○番終了まではホール客席から退出できません」とのアナウンスが入る。

入場については、ホール出入口に控える「ドアマン」の誘導に従って、粛々と曲間での入場が繰り返される。入場が可能なのだから、退出もよかろうと、曲間での退出を試みる人もいる。概ね許容されているようだ。

コンクールだから、様々な事情がある。

演奏を終え、ホール客席で待つペアレントのもとに急ぐため、あるいはライヴァルの演奏を聴くために、曲間で入場するコンテスタント。

控え室にわが子を残してきたものの、心配になって、もう一度様子を見に行かねばと、曲間で退出するペアレント。

○○ちゃんの演奏は△番。そろそろ始まるからと、曲間で入場する。

○○ちゃんの演奏が終わった。ロビーで声をかけてあげようと、曲間で退出する。

だが、コンクールといえども、一種の演奏会、少なくとも演奏会のレッスンの場と考えれば、言わずもがなのマナーが存在すると考えることもできる。

曲間での入場は、一層の緊張を持って実行されなければならない。

なるべく入場口付近、あるいは比較的空いている前方の席に目星をつけておく。沈着に判断、俊敏に行動。躊躇なく、決めた席に座る。

勝負は、前のコンテスタントが拍手で送り出された後から、次のコンテスタントが舞台中央に立つまでの、本当に短い時間である。

客席に座ってからも、安心はできない。

心地よい響きに身を任せるあまり、心地よいイビキが生み出されるようでは、当然にヒンシュクを買ってしまう。

お昼近く、あるいは夕方の時間帯になると、コンテスタントの演奏に交じり合うように、神々しき「福音」が聞こえてくることがある。

まさか、ミューズ降臨?

いえいえ。

ギュル、ギュルと。

そう、「腹音」である。

一度「腹音」の兆候が現われると、気になって、演奏を聴くどころではなくなってくる。

自分の耳にも聞こえるギュルギュルだから、両サイドの客席に座る人にも、絶対聞こえているだろうなあ。

ああ、鳴るなら、せめて演奏がフォルテッシモ、重音の部分、あるいはピアノがガンガン低音を弾いている時に、鳴って欲しい。何とか誤魔化せるから、等と考え始めると、実に不思議な事に、ピアニッシモや休符のタイミングで、必ずあいつは鳴る。間違いなく、鳴り響く。それが人生だ。

さて、メタボ中年にお決まりの「お腹」の話題が出たところで、話は変わるが。

年明けに行われた、ある地区大会での受賞者記念コンサートで起こったひと幕について、コメントを頂いた。

<<恐らく、退席された大半はヴァイオリンおけいこニストの親子連れとおぼしき方々だったと思います。ヴァイオリン以外の演奏を聴くことも何かの役に立つと思うし、何より出演者への敬意と礼儀として、(表彰式はともかく)全員の演奏を聞いてから退席するというくらいの心遣いをお願いしたいと思います。>>

コンクールの予選、本選ではなく、ガラ・コンサートである。

コンサートにおけるマナーとして、そのような心遣いがやはり求められると思う。


「第61回全日本学生音楽コンクール」福岡大会−「若き演奏家たちのニューイヤーコンサート」演奏曲目 

福岡大会・受賞者演奏会(「若き演奏家たちのニューイヤーコンサート」)の曲目に関する情報を頂いた。

「ほか」とあるが、複数の曲を弾く受賞者もあるようだ。

(小学校の部)

岩倉万希子さん ヴィターリ:シャコンヌ ト短調 

河村佳奈さん ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 作品53 

(中学校の部)

廣津留すみれさん サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン ほか

池田開渡さん ヴィエニャフスキ:創作主題による華麗なる変奏曲 作品15

谷村愛美さん サラサーテ:ハバネラ 作品21−2

(高校の部)

米倉慧佳さん プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 作品19 第2・3楽章

二村裕美さん バルトーク:狂詩曲 第1番

弘田彩花さん サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ 作品28

「第61回全日本学生音楽コンクール」入賞者演奏会 

「毎日jp」の「お知らせ」に、各地区大会の入賞者演奏会の告知が掲載されている。

栄えあるガラ・コンサートと言えば、せめて「ガラガラ」コンサートにならないよう、何らかの手だて(例えば、チケットの割り当て等)が施されるのが常であるが、それ以前の問題として、主催者側に受賞者の未来に対して心からエールを送る気持ちがあるのかどうか。

選別の機能を果たすだけが、コンクールではないのだ。

−私の未来は「来ぬ?」

ーいや、必ず「来ーる!」

4つの地区大会中、最もエールを送ろうという気概が伝わってくるのは、福岡大会である。

1月5日に開かれる入賞者演奏会のタイトルからして、「若き演奏家たちのニューイヤーコンサート」。

<<声楽・高校の部で全国1位に輝いた武記好さん(鹿児島市・錦江湾高3年)、バイオリン・中学校の部で「横浜市民賞」を受賞した広津留すみれさん(大分市・上野ケ丘中2年)ら計29人がフレッシュな演奏を披露します。>>

会場はコンクールの「ガス抜き」の意味もあって、最高の音響を誇る「アクロス福岡シンフォニーホール」。

そして前売り券は、「チケットぴあ」のみならず「ローソンチケット」でも発売されるのだ。

ところで、1月6日に開かれる大阪大会入賞者演奏会のバイオリン部門の演奏曲に関して情報を頂いたので、以下に掲載する。

登坂理利子さん  パガニーニ : ヴァイオリン協奏曲 第1番 第1楽章

周防亮介さん  ヴィエニャフスキ : 華麗なるポロネーズ第1番

大倉佳栄さん  メンデルスゾーン : ヴァイオリン協奏曲 第3楽章

小島燎さん  サン=サーンス : ヴァイオリン協奏曲 第3番 第1楽章

由良卓也さん  イザイ : 無伴奏ヴァイオリンソナタ 第6番

今泉麻奈さん  サラサーテ : バスク奇想曲

山内麻莉さん  サン=サーンス : ヴァイオリン協奏曲 第3番 第3楽章

岸本萌乃加さん  サラサーテ : カルメン幻想曲

田村友里恵さん  ドヴォルザーク : マズルカ ホ短調

石田紗樹さん  ヴィエニャフスキ : スケルツォ・タランテラ

勝又友理さん  ブロッホ : パール・シェムから第2曲「ニーグン」

「第61回全日本学生音楽コンクール」全国大会・高校の部の採点結果 

順位氏名平均点合計点伊藤漆原小栗久合田小林中島原田前橋横山
1外園彩香21.29149202022222024202223
2上河原有希子21.14148222122211822182322
3倉冨亮太20.86146212021232121172121
3田村友里恵20.86146241920222419212118

*敬称略

*第1位の外園さんは、「横浜市民賞」・「兎束賞、東儀賞」・「日本放送協会賞」(高校の部、大学・一般の部第1位に贈呈)を受賞。

「第61回全日本学生音楽コンクール」全国大会・中学校の部の採点結果 

順位氏名平均点合計点伊藤漆原小栗久合田小林中島原田前橋横山
1小島燎23.331402324232424232223
1城戸かれん23.331402423222424222324
2大江馨22.29156232322212122222325
3坪井夏美21.831312121232321222124

*敬称略

*第1位の小島さんと城戸さんは、「兎束賞、東儀賞」を受賞。「横浜市民賞」は廣津留すみれさんが受賞。


「第61回全日本学生音楽コンクール」全国大会・小学校の部の採点結果 

順位氏名平均点合計点伊藤漆原小栗久合田小林中島原田前橋横山
1松本紘佳24.331462524242424252425
2登坂理利子22.00154202323212024222124
3山根一仁21.86153242021232223212122

*敬称略

*審査員9名が25点満点で採点。最高点と最低点を1つずつカットした、7名分の平均点で順位を決定。但し、出場者を1年以内に指導したことのある審査員は、当該者の採点には加わらない。

*第1位の松本さんは、「横浜市民賞」(市民審査員30人による投票)・「兎束賞、東儀賞」(それぞれバイオリン部門各部第1位に贈呈)・「全日本空輸賞」(成績最優秀者2名に贈呈)を受賞。



「第61回全日本学生音楽コンクール」全国大会の審査講評 

「毎日 jp」に全国大会の審査幹事による講評がアップされている。バイオリン部門は、原田幸一郎氏。昨年度の講評に比べ、ポリュームアップしている。

尚、12月22日付「毎日新聞」には採点結果も掲載されている。こちらは、23日中に当ブログに引用したいと思う。