「ストラディヴァリウスの音色は氷期の賜物」との研究成果 

なるほど。

木の年輪の幅が均一だから、か。そしてその要因は、気候。

同じ研究報告を伝えるニュースだが、こちらは、7月3日に速報されたものの、木材密度の違いが生じる要因について書いていない。だからインパクトが弱い。

7月7日のこの記事で、「そうだったのか!」となる。

「神尾真由子 優勝への軌跡」−BSジャパン 

コメント欄で情報を頂いていたのだが、事前に記事にするタイミングを逃してしまった。面目ない。

22日21時より、BSジャパンで、佐藤陽子氏・清水高師氏をゲストに、「チャイコフスキー国際」優勝の軌跡・全10曲が、ハイビジョン映像で放送された。

鮮やかな映像とクリアーなステレオサウンド・・・。困難な視聴環境下、PCに張り付いて耳をそばだてた1年前の苦労が懐かしく想い出され、実に感慨深かった。

放送時間の都合で、ファイナルのチャイコフスキーとシベリウスが編集されていたのは実に残念であった。

見逃した方も多いだろう。再放送の機会を待ちたいと思う。

BSジャパン

CBS TV “THE EARLY SHOW”−A Young Violin Virtuoso  

「08メニューイン国際」ジュニア部門第1位のチャド・フープスさんが、姉2人と CBS TV
“THE EARLY SHOW”
に出演。

「さわやか世代」、欧州留学も続々と 

「財団法人 ローム・ミュージック・ファウンデーション」が、2008年度の事業内容を決定した。

音楽文化への支援・助成が厳しい逆風にさらされる中、この財団は設立以来最大規模の事業予算を組み、若手音楽家への支援を充実させる計画だ。

とりわけ奨学援助は、前年度比58%アップの総額2億6千7百万円。1人あたりの奨学援助金額を月額最大20万円から30万円に増額する。

2008年度の奨学援助は、計91名。ヴァイオリンは14名。


「財団法人 ローム・ミュージック・ファウンデーション」HP

さよならは言わないでよ、マキシム 

マキシム・ヴェンゲーロフ氏の引退が取り沙汰されている。

イグラーユ宛にも読者から「引退されるの、ご存知ですか。とてもショックです!!」とのメールを頂いている。

Maxim Vengerov says he is putting down the violin, his 'mother tongue'(4月5日付“The Times”の記事より)

昨年から、右肩の故障で公演をキャンセルし続けていたが、その故障はすでに完治し、カムバックが待たれるところであった。

教育への熱い想いと指揮者としての活動への強い意欲が、トップ・ヴァイオリニストとしての演奏活動の休止を決断させたようだ。

“Rather than disappointing audiences I would say that if I stop doing these other projects now, I will be disappointing myself. From this point on, I have decided to leave my violin to rest for some time, in order to give my undivided attention to conducting.”

まだ33歳である。ヴァイオリン演奏・指揮・教育と、複数の活動への専心が難しいのはわかるが、我々としては落胆せざるをえない。  to rest for some time という部分に、僅かな期待を込めたいところだが。

Nor does he want to go back to “being on a wheel in a box, like a hamster. I have to get off that wheel to see if I’m capable of doing other things. I will play again. But I can’t tell you when that will be.”

ハムスターか。気持ちはよくわかるが、やはり我々は、いつ再び演奏活動に戻ってくれるのかと、そればかりを問いたいのだ。

And so when Vengerov returns to the UK next Friday for the Yehudi Menuhin violin competition in Cardiff (he is a judge), it will be as a conductor, accompanying another violin star (Joshua Bell) rather than taking centre stage. It’s not injury that has led to the substitution – to Vengerov’s mild irritation, this is still the official story – but simply the desire to try new things.

先般の「メニューイン国際」の記念コンサートは、センターステージにはジョシュア・ベル。ヴェンゲーロフは指揮に回った。故障ゆえではなく。

Once again he says: “The violin is my mother tongue. I will always come back to it, but have no plans to get back on the treadmill. There comes a time when you need to stop flying all over the world. When the opportunity came for me to conduct Josh at the Menuhin competition instead of playing, I was really excited by the idea.”

「ヴァイオリンは私の mother tongue(母語)」。つまりヴァイオリンは、彼にとっての最も基本的な表現手段。

お願いだから、さよならは言わないでよ、マキシム。

雪解けの大地に、清らかに鳴り響くチャールダッシュ−「サントリー天然水(南アルプス)」のCM 

4月21日からオンエアされている「サントリー天然水(南アルプス)」のCM。

雄大な山頂を背景に、あるいは雪解けの白樺やブナの森の木陰で、美しい女性がヴァイオリンを奏でている。曲は、モンティ:チャールダッシュ。3篇からなる印象的なこのCMの動画と撮影メモはこちらから

ヴァイオリンという楽器も、森の木々から生まれた自然の恵みの工芸品である。

すべてが「天然水」のコンセプト通り。

当然ながら演奏シーンそのものも、「不自然」であってはならない。

おけいこニスト&ペアレントであれば、CM中の演奏を一目見ただけで、これがこの種の映像にありがちな「弾きまね」では決してないことに気づかれるであろう。左手と右手、全身の動きは、確かにチャールダッシュのフレーズを紡いでいる。

出演し、実際にヴァイオリンを演奏しているのは、中村アヤサさん(高校2年生・16歳)。

3歳からヴァイオリンを始め、現在も練習に励む現役のおけいこニスト・アクトレスである。

「ザハール・ブロンのレッスン」DVD 新作4本が、発売中止−1月25日、「ヤマハミュージックメディア」HPより 

年明けのブロン教授の来日(紀尾井町仙川お茶の水宮崎))に合わせるかのように、リリースされていたようだが、急遽、発売中止となってしまった

非常に残念だ。「再生方式に不具合があった為」とのことだが、購入者への対応(返品・返金・交換の手続き等)については、今のところ(26日18時50分現在)、記載がない。

発売中止されたのは、ヴュータン:協奏曲第4番、ベートーヴェン:ロマンス第1番、同:第2番、モーツァルト:ソナタ 第28番KV 304の4タイトル。

「コンペ党」垂涎のヴュータン4番も含まれているだけに、不具合を改修した上での再発売を切に望みたい。

訃報−江藤俊哉氏 

戦後日本の音楽界を代表する巨星、堕つ。80歳だった。

アウアー門下のトーシャ・ザイデルにちなんで「俊哉」と名づけられた。1948年に渡米、アウアー門下のエフレム・ジンバリストに師事。1954年にカーチス音楽院教授に就任し、ジンバリストの後継者と目された。

ヴァイオリニストになるべくして生まれ、20世紀のヴァイオリン界の本流を歩き、多くの後継者を育てた。

最近はほとんど更新されていないようだが、氏の75歳を祝う誕生会の様子が、このサイトで紹介されている。

<<アメリカでも力んで弾くのがたくさんいますが、ステージに立つと、そういう人たちの音は、遠くまで響かない。ジンバリスト先生や昔の一流の人たちの弾き方は、ヴァイオリンを押さえるのではなくて、ヴァイオリン自体を響かせる。>>(江藤俊哉『ヴァイオリンと共に』より)

こう語る江藤氏は、「カラの客席の一番奥まで、一直線に飛んでいく」驚くべき音を奏でたという。


江藤俊哉 ヴァイオリンと共に―「何を歌っているか知りたい」江藤俊哉 ヴァイオリンと共に―「何を歌っているか知りたい」
(1999/05/01)
江藤 俊哉

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