王子ホールの片隅で2006(4)−今年も登場! 客席に陣取る楽器商の密やかな会話(2)
演奏・拍手
「うーん。鳴らせてないなあ。」
「でも、ありゃあ、モダンイタリーだろう。」
「はーい。うちが売りました。出物でね。ステファノ・スカランペラ。」
「と、言われている、だろう。」
「いや本物ですよ。」
「「ヴァイオリンが人を選ぶんです。」「一生に一度の出会い。他ならぬお子様の実力が銘器との運命的な出会いを呼び寄せたんです。」これお宅の会社の殺し文句集にあるフレーズだったよね。」
「うちはお買い上げ後のケアも誠心誠意です。さっき控え室で最後の調整をしてさしあげました。」
「どおりで音が出ないんだ。」
演奏・拍手
「パワーがあり、美しい音。」
「うちでお買い上げの逸品。ノンラベルだけど、深みのある低音が魅力。」
「ブランドにばかりこだわる客が多い中で、先入観を持たず音のいい個体をじっくり探そうという見識の客はそうはいないね。」
「イタリアモダンのラベルなんてあてにならない。」
「両親ともヴァイオリンの音への探究心があった。先生のアドバイスを聞きつつ、子供の実力を割り引きながら、客観的に楽器の価値を判断していた。」
「だから子供の腕前も水準を超えているんだ。」
演奏・拍手
「こ、これは、まさか・・・」
「きました、きました。ジョヴァンニ・フランチェスコ・プレセンダ。」
「しょ、小学生で?」
「Cさんところね。国際コン出る子も多い例の著名門下では、フルサイズに変える段階で、かつての音大生御用達ブランドにお声がかかることがあるらしい。もちろんヒルズ族、ドクター関係が多いけどね。」
「何と言うこと!」
「弓もユージン・サルトリー使ってるらしいぞ。」
「まあ、マンションの1戸や2戸は簡単に買える、格差社会の選ばれし一部の民のなすことゆえ。」
演奏・拍手
「実に輝かしい音色。少し金属的な響きが気になるが。」
「ニスは安光り。数十万クラスの半手工製品か。」
「音程がほぼ完璧だ。予選は確実にクリアーするね。」
「実力が水準以上の場合、予選通過に楽器は一切関係なし。」
「いいモダンでさらにいい音を聞かせて欲しいと思わせてくれるよね。」
「楽器とのすばらしい出会いがありますように。」
「うーん。鳴らせてないなあ。」
「でも、ありゃあ、モダンイタリーだろう。」
「はーい。うちが売りました。出物でね。ステファノ・スカランペラ。」
「と、言われている、だろう。」
「いや本物ですよ。」
「「ヴァイオリンが人を選ぶんです。」「一生に一度の出会い。他ならぬお子様の実力が銘器との運命的な出会いを呼び寄せたんです。」これお宅の会社の殺し文句集にあるフレーズだったよね。」
「うちはお買い上げ後のケアも誠心誠意です。さっき控え室で最後の調整をしてさしあげました。」
「どおりで音が出ないんだ。」
演奏・拍手
「パワーがあり、美しい音。」
「うちでお買い上げの逸品。ノンラベルだけど、深みのある低音が魅力。」
「ブランドにばかりこだわる客が多い中で、先入観を持たず音のいい個体をじっくり探そうという見識の客はそうはいないね。」
「イタリアモダンのラベルなんてあてにならない。」
「両親ともヴァイオリンの音への探究心があった。先生のアドバイスを聞きつつ、子供の実力を割り引きながら、客観的に楽器の価値を判断していた。」
「だから子供の腕前も水準を超えているんだ。」
演奏・拍手
「こ、これは、まさか・・・」
「きました、きました。ジョヴァンニ・フランチェスコ・プレセンダ。」
「しょ、小学生で?」
「Cさんところね。国際コン出る子も多い例の著名門下では、フルサイズに変える段階で、かつての音大生御用達ブランドにお声がかかることがあるらしい。もちろんヒルズ族、ドクター関係が多いけどね。」
「何と言うこと!」
「弓もユージン・サルトリー使ってるらしいぞ。」
「まあ、マンションの1戸や2戸は簡単に買える、格差社会の選ばれし一部の民のなすことゆえ。」
演奏・拍手
「実に輝かしい音色。少し金属的な響きが気になるが。」
「ニスは安光り。数十万クラスの半手工製品か。」
「音程がほぼ完璧だ。予選は確実にクリアーするね。」
「実力が水準以上の場合、予選通過に楽器は一切関係なし。」
「いいモダンでさらにいい音を聞かせて欲しいと思わせてくれるよね。」
「楽器とのすばらしい出会いがありますように。」
- [2006/10/25 19:10]
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王子ホールの片隅で2006(3)−今年も登場! 客席に陣取る楽器商の密やかな会話(1)
演奏・拍手
「コンテンポラリーでこの腕前だと、こういう音になりました、の典型。」
「ヴァイオリン100〜150、弓30〜50ってところか。」
「やっぱり固い音だなあ。無伴奏だと特にはえる。」
「楽器以前に鳴らせていないよ。」
演奏・拍手
「きれいな音で、よく鳴っているねえ。」
「ハンニバル・ファニョーラ。」
「本当?」
「Aさんところの出物。間違いなし。」
「ここから見ても、赤みがかったニスがきれいだなあ。」
「小学生が持つ時代なのか・・・」
「弓はアルフレッド・ラミー。」
「一昨年あたりから楽器+弓で軽々4桁(万円)クラスをちらほら見かけるようになった。」
演奏・拍手
「4分の3だが、見たところオールド。」
「あのニスと木目の感じからすると・・・」
「ジュゼッペ・ガリアーノか。」
「Bさんところのレンタルだよ。」
「月間レンタル料は購入金額の1〜2%ってところだろうが。よく予選で借りたものだ。」
「全国大会ではフルサイズも含めレンタルの需用は高まりそうだなあ。」
「コンテンポラリーでこの腕前だと、こういう音になりました、の典型。」
「ヴァイオリン100〜150、弓30〜50ってところか。」
「やっぱり固い音だなあ。無伴奏だと特にはえる。」
「楽器以前に鳴らせていないよ。」
演奏・拍手
「きれいな音で、よく鳴っているねえ。」
「ハンニバル・ファニョーラ。」
「本当?」
「Aさんところの出物。間違いなし。」
「ここから見ても、赤みがかったニスがきれいだなあ。」
「小学生が持つ時代なのか・・・」
「弓はアルフレッド・ラミー。」
「一昨年あたりから楽器+弓で軽々4桁(万円)クラスをちらほら見かけるようになった。」
演奏・拍手
「4分の3だが、見たところオールド。」
「あのニスと木目の感じからすると・・・」
「ジュゼッペ・ガリアーノか。」
「Bさんところのレンタルだよ。」
「月間レンタル料は購入金額の1〜2%ってところだろうが。よく予選で借りたものだ。」
「全国大会ではフルサイズも含めレンタルの需用は高まりそうだなあ。」
- [2006/10/23 19:45]
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王子ホールの片隅で2006(2)−黄門さまご一行、登場
「あっ、あの出入り口近くにいらっしゃるのは凹県のD先生では。」
「え、どこどこ。あっ、そうね。『クラコン』全国大会でお見かけしたことがあるわ。」
「遠方なのにわざわざ予選から見にいらっしゃるのね。」
「凹県は東京大会の入選・入賞者が歴代結構出てるし、層が厚い印象ね。それに凸県も。」
「凸県と言えば、“栄光の”E先生も今日はいらしているはず。」
「ねえねえ。あの人、ほら、今坐ろうとしている人。去年の『クラコン』で数人の出場者の伴奏してたピアニストのはず。課題曲が無伴奏なのになんで来てるの? 本選の下見かしら。」
「まあ、伴奏ピアニストにしてコンクーラーの母って場合もあるしね。」
「そうか。」
「おお、来た!」
「来ましたね。」
「頭が高い、控えおろう。」
「『見ろ黄門』、御大F先生門下集団の登場であります。」
「シャネル、エルメスで武装した母たちと、」
「エンジェルブルー、ポンポネットをまとったおけいこニストたち。」
「彼女らの肩にかかっているのは、マザー・ファーザーの巨大な期待を表象するかのような、ベンツEクラス・ミドルグレード1台分と推計される楽器&弓を収めた超軽量ケース。」
「そして金魚のふんのように母子にくっつく、、『Leon』ご愛読と思しき、三段腹をドルガバのジーンズでわざわざ四段腹に締め上げて好んで苦痛の道を歩まんとする、ちょい不良(ワル)パパ少数。」
「おっと、これは何ということでしょうか。大変なことになってまいりました。」
「F軍団が周囲に強烈なセレブ光線を放射しながら、威風堂々と行進していくその先には、その先には・・・。もしや・・・。」
「永遠のライヴァル、絶対に席を同じくしてはならないもうひとつの軍団の鎮座ましますゾーンに、今ゆっくりと近づいております。」
「こ、これはいけない。一触即発の緊急事態発生です。」
「犬にとっての猿か。矢吹にとっての力石か。はたまた亀田父にとってのやくみつるか。」
「少し地味めなのは属する大学の故。だが人気は譲っても、実力は我にあり。F軍団に並ぶ双璧、もうひとつの『見ろ黄門』、総師G先生門下の精鋭軍団の、ななななんと隣に坐ったぞ!」
「他に席があいているのに、わざわざ宿命のライヴァルの隣に座るとは。これは明らかな挑発行為です。」
「すでに視線の小競り合いが始まった。」
「散発的な囁きの銃声も聞こえます。」
「おお。そしてそして、G軍団の戦列に実に印象的なお顔を発見!」
「第○回大会優勝のHさんね。」
「もう中2のはずよね。今年、中学の部に出るのかしら。」
「いや出ない。彼女が最近マスタークラスとかでレッスン受けてる曲は『毎コン』の課題曲とは違うわ。」
「とすると・・・」
「国際コンの可能性が十分あるわね。」
「何のコンクールかしら。」
「今年は9月にポーランドのルブリンで通称『ヴィエニヤフスキ国際コンクール・ジュニア部門』(*注)が開かれるわね。」
「あのレーピン、ヴェンゲーロフ、庄司紗矢香が優勝してるコンクールね。」
「彼女、最近のマスタークラスの様子からして、あるコンチェルトをフル楽章でじっくり仕上げにかかっている印象。たぶん出場するわね。」
「あっ、そろそろ審査再開よ。」
*注)正式名は「ヴィエニヤフスキ&リピンスキ記念若いヴァイオリニストのための国際コンクール」。レーピンとヴェンゲーロフが11歳、庄司紗矢香が14歳で優勝している。
「え、どこどこ。あっ、そうね。『クラコン』全国大会でお見かけしたことがあるわ。」
「遠方なのにわざわざ予選から見にいらっしゃるのね。」
「凹県は東京大会の入選・入賞者が歴代結構出てるし、層が厚い印象ね。それに凸県も。」
「凸県と言えば、“栄光の”E先生も今日はいらしているはず。」
「ねえねえ。あの人、ほら、今坐ろうとしている人。去年の『クラコン』で数人の出場者の伴奏してたピアニストのはず。課題曲が無伴奏なのになんで来てるの? 本選の下見かしら。」
「まあ、伴奏ピアニストにしてコンクーラーの母って場合もあるしね。」
「そうか。」
「おお、来た!」
「来ましたね。」
「頭が高い、控えおろう。」
「『見ろ黄門』、御大F先生門下集団の登場であります。」
「シャネル、エルメスで武装した母たちと、」
「エンジェルブルー、ポンポネットをまとったおけいこニストたち。」
「彼女らの肩にかかっているのは、マザー・ファーザーの巨大な期待を表象するかのような、ベンツEクラス・ミドルグレード1台分と推計される楽器&弓を収めた超軽量ケース。」
「そして金魚のふんのように母子にくっつく、、『Leon』ご愛読と思しき、三段腹をドルガバのジーンズでわざわざ四段腹に締め上げて好んで苦痛の道を歩まんとする、ちょい不良(ワル)パパ少数。」
「おっと、これは何ということでしょうか。大変なことになってまいりました。」
「F軍団が周囲に強烈なセレブ光線を放射しながら、威風堂々と行進していくその先には、その先には・・・。もしや・・・。」
「永遠のライヴァル、絶対に席を同じくしてはならないもうひとつの軍団の鎮座ましますゾーンに、今ゆっくりと近づいております。」
「こ、これはいけない。一触即発の緊急事態発生です。」
「犬にとっての猿か。矢吹にとっての力石か。はたまた亀田父にとってのやくみつるか。」
「少し地味めなのは属する大学の故。だが人気は譲っても、実力は我にあり。F軍団に並ぶ双璧、もうひとつの『見ろ黄門』、総師G先生門下の精鋭軍団の、ななななんと隣に坐ったぞ!」
「他に席があいているのに、わざわざ宿命のライヴァルの隣に座るとは。これは明らかな挑発行為です。」
「すでに視線の小競り合いが始まった。」
「散発的な囁きの銃声も聞こえます。」
「おお。そしてそして、G軍団の戦列に実に印象的なお顔を発見!」
「第○回大会優勝のHさんね。」
「もう中2のはずよね。今年、中学の部に出るのかしら。」
「いや出ない。彼女が最近マスタークラスとかでレッスン受けてる曲は『毎コン』の課題曲とは違うわ。」
「とすると・・・」
「国際コンの可能性が十分あるわね。」
「何のコンクールかしら。」
「今年は9月にポーランドのルブリンで通称『ヴィエニヤフスキ国際コンクール・ジュニア部門』(*注)が開かれるわね。」
「あのレーピン、ヴェンゲーロフ、庄司紗矢香が優勝してるコンクールね。」
「彼女、最近のマスタークラスの様子からして、あるコンチェルトをフル楽章でじっくり仕上げにかかっている印象。たぶん出場するわね。」
「あっ、そろそろ審査再開よ。」
*注)正式名は「ヴィエニヤフスキ&リピンスキ記念若いヴァイオリニストのための国際コンクール」。レーピンとヴェンゲーロフが11歳、庄司紗矢香が14歳で優勝している。
- [2006/09/18 19:23]
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王子ホールの片隅で2006(1)−先生が来てる
2人の「王子」に沸いた2006年夏。
ひとりは流れ出る汗を青いハンカチでぬぐって株を上げ、
もうひとりは成算なき企業買収の末に反感をかって株を下げた。
さて、そんなこととはあまり関係ないが、株を下げたほうの王子さまの本社に附設したホールに、またあの季節が巡ってきた。
夏の余韻まだ濃厚な9月初旬から始まったコンクール。
コンクーラーの発する熱気とはまた別に、今年もまた熱き吐息の囁きと噂がホールのあちこちでうごめく。
コンクール恒例「内緒の話2006年版」は、もちろん事実とフィクションをばらして再構成し直した完全なフィクションであり、登場人物などは実在の人物とは一切関係がありません。
休憩時間。
同じ門下からの出場者の応援と、来年の下見を兼ねてやって来たおけいこニスト・マザー同士の囁き。
「さっき先生に会っちゃった。」
「え、来てるの? どこどこ。」
「あそこ。」
「ほんとだ。どういう風の吹きまわしかしら。」
「今年は門下から小・中・高で計5名出場。例年になく多いから、先生も力入ってるんでしょう。」
「ひところはコンクールは自主的に受けるものっていう主義で、コンクール会場に来たことなんかなかったのにね。」
「もしかして、来年以降の審査員ねらいだったりして。」
「先生自らも歴代受賞者のひとり、最近門下からは出場者がぞくぞく、入賞者もちらほら輩出。そして今年は客席で顔売って・・・か。ありうるかも。」
「大御所はともかく、結構いろんな先生が見に来ているわよね。ほら、あそこにA先生。」
「オフィシャルHP見たことある。」
「それからその後方にB先生。」
「“連戦連勝の仕事師”。」
「B先生のお隣にいるのは、ひょっとして・・・」
「日コンに出るCさん。門下生よ。「毎コン」歴代受賞者ね。」
「私も3年連続で見に来てるけど、「あっ、この人見たことある」っていう人、結構いるわ。名前は知らないけれど、どこかの門下の先生だったりするのよね。」
「ま、『パパアッチ』や『ママアッチ』も多いけど。」
「その場合は子供も一緒に連れてくるでしょう。」
「いや、一人でひそかに来てる「パパアッチ」とかが最近増殖中との噂よ。」
「ブログで勝手なこと書いてるイグラーユとやらもその口ね。来てるだろうな、イグ。」
ひとりは流れ出る汗を青いハンカチでぬぐって株を上げ、
もうひとりは成算なき企業買収の末に反感をかって株を下げた。
さて、そんなこととはあまり関係ないが、株を下げたほうの王子さまの本社に附設したホールに、またあの季節が巡ってきた。
夏の余韻まだ濃厚な9月初旬から始まったコンクール。
コンクーラーの発する熱気とはまた別に、今年もまた熱き吐息の囁きと噂がホールのあちこちでうごめく。
コンクール恒例「内緒の話2006年版」は、もちろん事実とフィクションをばらして再構成し直した完全なフィクションであり、登場人物などは実在の人物とは一切関係がありません。
休憩時間。
同じ門下からの出場者の応援と、来年の下見を兼ねてやって来たおけいこニスト・マザー同士の囁き。
「さっき先生に会っちゃった。」
「え、来てるの? どこどこ。」
「あそこ。」
「ほんとだ。どういう風の吹きまわしかしら。」
「今年は門下から小・中・高で計5名出場。例年になく多いから、先生も力入ってるんでしょう。」
「ひところはコンクールは自主的に受けるものっていう主義で、コンクール会場に来たことなんかなかったのにね。」
「もしかして、来年以降の審査員ねらいだったりして。」
「先生自らも歴代受賞者のひとり、最近門下からは出場者がぞくぞく、入賞者もちらほら輩出。そして今年は客席で顔売って・・・か。ありうるかも。」
「大御所はともかく、結構いろんな先生が見に来ているわよね。ほら、あそこにA先生。」
「オフィシャルHP見たことある。」
「それからその後方にB先生。」
「“連戦連勝の仕事師”。」
「B先生のお隣にいるのは、ひょっとして・・・」
「日コンに出るCさん。門下生よ。「毎コン」歴代受賞者ね。」
「私も3年連続で見に来てるけど、「あっ、この人見たことある」っていう人、結構いるわ。名前は知らないけれど、どこかの門下の先生だったりするのよね。」
「ま、『パパアッチ』や『ママアッチ』も多いけど。」
「その場合は子供も一緒に連れてくるでしょう。」
「いや、一人でひそかに来てる「パパアッチ」とかが最近増殖中との噂よ。」
「ブログで勝手なこと書いてるイグラーユとやらもその口ね。来てるだろうな、イグ。」
- [2006/09/16 19:51]
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王子ホールの観客席で(3)−門下特約の楽器商のみなさんの会話
演奏・拍手
「いい音。おたくの楽器?」
「ええ。A先生門下。本体は600ですが。弓がいいんです
よ。250。」
「鳴らせる子なんでしょうねえ。」
「ロッカやプレセンダ持ってる子もいるって聞きますが。」
「さあ、それはほとんどないでしょう。1000クラスは
いる でしょうが。スカランペラとかファニョーラとか。」
演奏・拍手
「コンテンポラリーで、150〜200ってとこでしょうか。」
「比較的今年はそのクラスを見かけますね。しかし、弓に
はもっと投資したほうがいい。」
「ヴァイオリンらしい音が出せないと、中学生の部からは
きつくなりますね。小学生の部は楽器を鳴らしきってい
ない子がほとんど。」
「B門下は、本体400アップ、弓150アップが、フル
サイズ 購入額の水準との噂。つけこんでませんか、C
さんは。」
「Cさんところは、もともと値付け高いし。それで商売や
れるんだから、うらやましい限りですね。」
演奏・拍手
「4分の3? いい音、出してますね。」
「分数でも出せる子は出せるんですよ。楽器はあまり関係
ない。」
「そういう子が、モダンの比較的いいのを持てば、楽器の
本領発揮。より良くなる。」
「つまり楽器はあくまで「より良くする」ものであって、
もともと悪いものを良くすることなどできませんね。」
「楽器だけ良くても、だめということですね。」
「でも、できるだけいい楽器、というのが親心でもあるわ
けで。」
「私たちの商売も、そこで成り立っているわけです。」
「いい音。おたくの楽器?」
「ええ。A先生門下。本体は600ですが。弓がいいんです
よ。250。」
「鳴らせる子なんでしょうねえ。」
「ロッカやプレセンダ持ってる子もいるって聞きますが。」
「さあ、それはほとんどないでしょう。1000クラスは
いる でしょうが。スカランペラとかファニョーラとか。」
演奏・拍手
「コンテンポラリーで、150〜200ってとこでしょうか。」
「比較的今年はそのクラスを見かけますね。しかし、弓に
はもっと投資したほうがいい。」
「ヴァイオリンらしい音が出せないと、中学生の部からは
きつくなりますね。小学生の部は楽器を鳴らしきってい
ない子がほとんど。」
「B門下は、本体400アップ、弓150アップが、フル
サイズ 購入額の水準との噂。つけこんでませんか、C
さんは。」
「Cさんところは、もともと値付け高いし。それで商売や
れるんだから、うらやましい限りですね。」
演奏・拍手
「4分の3? いい音、出してますね。」
「分数でも出せる子は出せるんですよ。楽器はあまり関係
ない。」
「そういう子が、モダンの比較的いいのを持てば、楽器の
本領発揮。より良くなる。」
「つまり楽器はあくまで「より良くする」ものであって、
もともと悪いものを良くすることなどできませんね。」
「楽器だけ良くても、だめということですね。」
「でも、できるだけいい楽器、というのが親心でもあるわ
けで。」
「私たちの商売も、そこで成り立っているわけです。」
- [2005/10/11 23:51]
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王子ホールのロビーで−予選出場を控えた子のお母さんの独り言。
(しかし、3Fの更衣室、狭いわ。あそこで、10人くらいが額突き合わせて、練習してると、楽器がぶつからないか、とても心配。父兄入室原則禁止だけど、時々見に行かないとね。
ああ、長いすそのドレスにしたけど、3Fから2Fのステージ横に階段で降りるときに、すそを踏んづけないか心配。伴奏の先生に、すそ持ってもらうようにお願いしようかしら。まさか、そんなこと頼めないわよね。)
「すみません、オレンジジュース下さい。」(300円?! そう露骨にパックから注がないで。)
(午後から同門のA君が出るけど、伴奏の先生のお昼は、うち持ちよね。どこに行こうかしら、銀座はいっぱいあるけど、迷っちゃうわ。松屋の上の、上野精養軒くらいでいいか。
まさか、先生は来ないでしょうね。B門下は来てた。C君ところも。去年本選に通ってるから、力入ってるんだ。うちの先生はその点、気まぐれだから。
あっ。髪止め。忘れてた。もう一回、更衣室に行かないと。)
(それにしてもドレス、派手かと思ったけど。そうでもなかったわね。今まで聞いたところでは、上手い子はみんなドレス着てる。それにしても、メソッドの子たちは、ドレス着るのが当たり前じゃないみたいね。
でも、通販のサイトで見かけたこともあるドレスもあったわ。あっ、あのブルーのだ、って。そんな風に思われているんじゃないかと想像するだけで、私ならもう絶対我慢ならないけど。)
(発表は、今日の18時40分か。どうせダメだから、さっさと帰って、電話の自動音声サービスで予選通過者の番号を聞こうかしら。でも、他の子の演奏も、もう少し聞いていきたいし。
それにしても、どうせ発表するなら、番号だけじゃなくて、氏名も貼り出せばいいのに。明日の新聞に学校名と氏名は載るけど。たしか、大阪大会は、氏名も貼り出されるじゃなかったかしら。
以前、毎コンVnの小学生の部の熱き闘いのドキュメント番組で見たことがあるわ。モーツァルトのロンドとラロのスペイン交響曲が課題曲だった年の。
しかし、模造紙に番号や名前書いて貼り出すなんて、なんだかね。予選ならまだわかるけど。本選も、くるくる巻の模造紙を1位の載っている上から素早く広げて・・・
やるほうは快感かもしれないけれど、なんか原始的というか、貧乏くさいというか。全国大会は名前を会場で呼ぶらしいけど。
ま、うちには無縁な話ね。講評くれたら、落ちても、少しは納得するんだけど。伝統と歴史のあるコンクールは、顧客のニーズなんて考えちゃいないんだ。あっ、あと15分。急げ、更衣室へ。)
ああ、長いすそのドレスにしたけど、3Fから2Fのステージ横に階段で降りるときに、すそを踏んづけないか心配。伴奏の先生に、すそ持ってもらうようにお願いしようかしら。まさか、そんなこと頼めないわよね。)
「すみません、オレンジジュース下さい。」(300円?! そう露骨にパックから注がないで。)
(午後から同門のA君が出るけど、伴奏の先生のお昼は、うち持ちよね。どこに行こうかしら、銀座はいっぱいあるけど、迷っちゃうわ。松屋の上の、上野精養軒くらいでいいか。
まさか、先生は来ないでしょうね。B門下は来てた。C君ところも。去年本選に通ってるから、力入ってるんだ。うちの先生はその点、気まぐれだから。
あっ。髪止め。忘れてた。もう一回、更衣室に行かないと。)
(それにしてもドレス、派手かと思ったけど。そうでもなかったわね。今まで聞いたところでは、上手い子はみんなドレス着てる。それにしても、メソッドの子たちは、ドレス着るのが当たり前じゃないみたいね。
でも、通販のサイトで見かけたこともあるドレスもあったわ。あっ、あのブルーのだ、って。そんな風に思われているんじゃないかと想像するだけで、私ならもう絶対我慢ならないけど。)
(発表は、今日の18時40分か。どうせダメだから、さっさと帰って、電話の自動音声サービスで予選通過者の番号を聞こうかしら。でも、他の子の演奏も、もう少し聞いていきたいし。
それにしても、どうせ発表するなら、番号だけじゃなくて、氏名も貼り出せばいいのに。明日の新聞に学校名と氏名は載るけど。たしか、大阪大会は、氏名も貼り出されるじゃなかったかしら。
以前、毎コンVnの小学生の部の熱き闘いのドキュメント番組で見たことがあるわ。モーツァルトのロンドとラロのスペイン交響曲が課題曲だった年の。
しかし、模造紙に番号や名前書いて貼り出すなんて、なんだかね。予選ならまだわかるけど。本選も、くるくる巻の模造紙を1位の載っている上から素早く広げて・・・
やるほうは快感かもしれないけれど、なんか原始的というか、貧乏くさいというか。全国大会は名前を会場で呼ぶらしいけど。
ま、うちには無縁な話ね。講評くれたら、落ちても、少しは納得するんだけど。伝統と歴史のあるコンクールは、顧客のニーズなんて考えちゃいないんだ。あっ、あと15分。急げ、更衣室へ。)
- [2005/10/04 01:44]
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王子ホールの観客席で(2)−「分かっている」(?)父兄の会話
演奏・拍手
「うまい!」
「姿勢がいい。弾き方がいいわ。」
「フォルテで弾いてます、ピアノで弾いてます、弓いっぱい使ってます、弓のここんところで弾いていますって、振り付けも交えて、はっきり主張してるわね。あの門下はさすが、コンクールのツボを心得てる。」
「でも、そんなにいい音は出てなかったわよ。振り付けは振り付けにすぎない。」
「舞台にニコニコして出てきて。自分の本選出場は当たり前、と思わせようとしているところなんか、憎いわ。これも演技かしらね。」
「でも、ま、音程も確かだし、発音も一応しっかりしてるから。」
「そうね。うちなんか、そこまで届いていないから、はなから本選出場なんて無理か。」
「曲の解釈とか、細かいとこまで注意してやったところで、ま、それがその子にできるかどうかがまず問題。でも、結局、決まってくるのは、音程が正確に取れていて、発音がきちんとしているかどうか。それが、水準以上かどうか。逆に、その水準にあれば、少々の瑕疵は問題なしね。」
「今年は、出場者の数が多くて、ちょっときついよね、という子が多いわね。合格ラインがはっきりしている。」
「シチリアーノの舞曲のリズムでちゃんと弾いているか、いないか、なんて小学生の部じゃあ、あまり関係ないわね。それ以前の基本的な要素のところで、本選出場者はほぼ決まってしまう。」
「はっきり言って、シチリアーノの冒頭数小節聞いただけで、3分の1くらいまでには絞れますね。」
「うまい!」
「姿勢がいい。弾き方がいいわ。」
「フォルテで弾いてます、ピアノで弾いてます、弓いっぱい使ってます、弓のここんところで弾いていますって、振り付けも交えて、はっきり主張してるわね。あの門下はさすが、コンクールのツボを心得てる。」
「でも、そんなにいい音は出てなかったわよ。振り付けは振り付けにすぎない。」
「舞台にニコニコして出てきて。自分の本選出場は当たり前、と思わせようとしているところなんか、憎いわ。これも演技かしらね。」
「でも、ま、音程も確かだし、発音も一応しっかりしてるから。」
「そうね。うちなんか、そこまで届いていないから、はなから本選出場なんて無理か。」
「曲の解釈とか、細かいとこまで注意してやったところで、ま、それがその子にできるかどうかがまず問題。でも、結局、決まってくるのは、音程が正確に取れていて、発音がきちんとしているかどうか。それが、水準以上かどうか。逆に、その水準にあれば、少々の瑕疵は問題なしね。」
「今年は、出場者の数が多くて、ちょっときついよね、という子が多いわね。合格ラインがはっきりしている。」
「シチリアーノの舞曲のリズムでちゃんと弾いているか、いないか、なんて小学生の部じゃあ、あまり関係ないわね。それ以前の基本的な要素のところで、本選出場者はほぼ決まってしまう。」
「はっきり言って、シチリアーノの冒頭数小節聞いただけで、3分の1くらいまでには絞れますね。」
- [2005/09/16 08:50]
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王子ホールの観客席で(1) 来年以降の出場をめざす、ある門下の父兄の会話
おけいこヴァイオリンの世界には噂がつきもの。コンクール、楽器、レッスン料・・・などなどの問題になってくると、実際のところや本音がなかなか表面に出て来ません。デリケートな問題なので致し方ないのですが。そこで噂がどうしても登場してしまいます。
必要悪としての噂ですが、一片の真実も含まれています。それが、おけいこニストにとってみれば、わらをも掴む情報という場合もありえます。
あくまで、客観的事実を、冷静に、がモットーの本ブログですが、時々、この噂レベルのことも、閑話として扱っていこうと思います。
題して、「内緒の話 」between you and me
あくまでも筆者創作のフィクションです。そこ・ここに散りばめた「事実」のどれを真に受けるかは皆さんで適宜ご判断下さい。あとはどうぞ「閑話」として受け流して下さいね。
○王子ホールの観客席で(1) 来年以降の出場をめざす、ある門下の父兄の会話
「おはようございます。」
「おはようございます。ここ、席、取っておきましたから。」
「ありがとうございます。Aちゃんところは、午後からみたいですね。」
「朝早いと、伴奏合わせの時間がないので、午後でよかったわね。青山のスタジオで11時からだそう。明日出るBちゃんと、C君ところと合同ですって。」
「そう言えば、今日はDさんは?」
「あそこは、今日は、全国模試」
演奏・拍手(ひときわ大きく)
「何、あれ。大きな拍手。」
「家族・親族にプラスE教室の人たちよ。E教室から4人エントリーらしい。」
「応援も大事だわね。本選はもっとすごいことになりそう。」
Fちゃんが演奏終えて、お父さんと席に戻ってくる。
「あら、Fちゃんお疲れさまでした。すばらしかったわ。」
「4年生なのに、すごい!」
「何をおっしゃいますか。取り合えず、参加賞はゲットしましたが。」
「何ですか、参加賞は。」
「じゃん。ネールケアーセット。ま、使えますかね。でも小学生には若干おませな参加賞。」
「去年はCDケースだったらしいけど。」
「王子ホールのステージで4分ほど、音鳴らして、参加賞ゲットして。しめて2万円なりですか。やってられません。」
「そんなことありませんよ。本選、大丈夫ですよ。」
「それにしても講評くらい欲しいわよね。」
必要悪としての噂ですが、一片の真実も含まれています。それが、おけいこニストにとってみれば、わらをも掴む情報という場合もありえます。
あくまで、客観的事実を、冷静に、がモットーの本ブログですが、時々、この噂レベルのことも、閑話として扱っていこうと思います。
題して、「内緒の話 」between you and me
あくまでも筆者創作のフィクションです。そこ・ここに散りばめた「事実」のどれを真に受けるかは皆さんで適宜ご判断下さい。あとはどうぞ「閑話」として受け流して下さいね。
○王子ホールの観客席で(1) 来年以降の出場をめざす、ある門下の父兄の会話
「おはようございます。」
「おはようございます。ここ、席、取っておきましたから。」
「ありがとうございます。Aちゃんところは、午後からみたいですね。」
「朝早いと、伴奏合わせの時間がないので、午後でよかったわね。青山のスタジオで11時からだそう。明日出るBちゃんと、C君ところと合同ですって。」
「そう言えば、今日はDさんは?」
「あそこは、今日は、全国模試」
演奏・拍手(ひときわ大きく)
「何、あれ。大きな拍手。」
「家族・親族にプラスE教室の人たちよ。E教室から4人エントリーらしい。」
「応援も大事だわね。本選はもっとすごいことになりそう。」
Fちゃんが演奏終えて、お父さんと席に戻ってくる。
「あら、Fちゃんお疲れさまでした。すばらしかったわ。」
「4年生なのに、すごい!」
「何をおっしゃいますか。取り合えず、参加賞はゲットしましたが。」
「何ですか、参加賞は。」
「じゃん。ネールケアーセット。ま、使えますかね。でも小学生には若干おませな参加賞。」
「去年はCDケースだったらしいけど。」
「王子ホールのステージで4分ほど、音鳴らして、参加賞ゲットして。しめて2万円なりですか。やってられません。」
「そんなことありませんよ。本選、大丈夫ですよ。」
「それにしても講評くらい欲しいわよね。」
- [2005/09/15 08:30]
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