あのコンクールは何処へ? 

まるで魔法がとけてしまったかのように、「“小さな魔法のヴァイオリン”国際コンクール」の情報がサイトから消え去っている。一応、アーカイヴはあるものの、第3回大会は残念ながら開催されないようだ。

その理由を憶測させる一文が、ここにある。

the Artistic Director, Mr. Pavel Vernikov, decided to begin a new "artistic adventure"
in different italian places, such as Castel S.Pietro ( close to Bologna ) for winter
masterclasses, Nerviand Lucca for summer ones.

つまり、本コンクールを含む当地ポルトグルアーロにおける音楽祭の音楽監督を務めていたパヴェル・ヴェルニコフ氏(ウクライナ / イスラエル)が、「新たな芸術的冒険」を別の地で始めることを決意した、ということなのだ。

コンクールの運営・方針を巡る意見の対立でもあったのかと勘繰りたくなるが、仮にキーマンの不参加でコンクールそのものまで完全になくなるのだとしたら、実に残念な事態である。

8歳〜12歳のジュニア層を対象に、シニア国際コンクール級の審査員を揃え、オーケストラ・審査員との共演を課す等の新機軸で、今後の展開が大いに期待されるコンクールであったのだが・・・。別の地での開催がないのかと、いろいろネット上を探索したのだが、発見できなかった。

ところでパヴェル・ヴェルニコフ氏(ウィーン・コンセルヴァトリウム)と言えば、最強のEURO大魔王教授陣のひとり。

ZB氏(チューリヒ音楽院 / ケルン音楽院)やJJK氏(パリ国立高等音楽院)らと並んで、日本でマスタークラスを行おうものなら、ハイパーおけいこニストの胸がときめいて止まらない、「さわやか世代」の支持(師事)率トップクラスの巨匠の一人である。今回のコンクールの一件を見ても、世界のおけいこ界における影響力は相当のものと推測される。

さて、2回にして「魔法」がとけた国際コンクールがあるかと思えば、国内では、4回目にしてまさか「遺産」 (legacy ) となってしまったのか、と危惧されるコンクールがある。この時期には、第5回の要項や課題曲の発表があってもよさそうなのだが・・・

堂々と今回が最後の開催ですと宣言するようなコンクールもあったりして、少々寂しい昨今である。

新しいコンクールよ、出でよ!

コメント

たしかに

たしかにヴェルニコフ氏はいま日本の素晴らしいヴァイオリニストの黒川侑や三浦文彰にも力を入れているようですね。

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